基本方針
中心市街地活性化の考え方
本市における中心市街地活性化は、合併して誕生した雲南市の「商業の中心・まちの顔を作る」ことを目的としている。中山間地域における中心市街地活性化の好例となることを目指して、官民協働で事業に取り組んでいくことが重要である。
購買力の流出、定住人口の流出、交流人口の流出を抑制するダム効果を発揮し、広域エリアからの誘客も図れる中心市街地を形成していく。
中心市街地活性化の基本方針
本市において中心市街地活性化は、市外に流出している購買力の流れを止めるとともに、市外に移住する人口(定住人口)の流れを止め、宿泊客(交流人口)の流出を止めることを目指すため、「ダム効果」を発揮することを基本テーマに掲げる。
この基本テーマを実現するために、以下の3つの基本方針を設定する。
- 商業振興
- 魅力的な商業集積とイベントによる賑わいの創出購買力の流出を止め、市内での消費活動を活発にするため、魅力ある商業エリアを形成して「ダム効果」を発揮させることが求められる。本市における交通の要衝である三刀屋・木次エリアに中心市街地を設定し、商業エリアを明確にすることで、市の周辺からの購買行動をこの場所で止めるとともに、具体的には、「うんなん元気百貨店」と銘打ち、地元資本による出店を中心にした雲南市らしい魅力ある商業エリアを整備するとともに、市民が集い、楽しめるイベントを開催していくことで、賑わいを創出する。さらに、広域エリアからの買物客の流入を図るような仕掛けを実行していく。
- 定住促進
- 暮らしたくなる地域づくりによるまちなか居住の推進中心市街地は、居住エリアに挟まれる形で商業エリアが位置しているため、日常の買物は円滑に行える商住一体型のエリアとなっている。
そして、エリア内及び隣接地に、雲南市役所をはじめとする都市機能が集積しており、暮らすための条件は市内で最も充実している。都市基盤や商業集積地を整備するとともに、子育て世帯に対する定住支援策を講じて、真に暮らしやすいエリアを形成し定住を促進していく。
- 交流促進
- 魅力的な交流拠点と環境整備による交流促進自然環境を活かし、来街者が買物のついでに河川堤防、河川敷を歩いて楽しめるようなまちづくりを進める。また、これまでも実施してきた「まめなカー市」が、より開催しやすい多目的イベント広場を整備し、その他のイベントと併せて定期的に開催し、賑わいを創出する。
更に、中心市街地の商業エリア内にビジネスホテルを整備する。新しく整備する商業施設や既存の夜の飲食店との相乗効果で、宿泊客が市外に流出することを抑制する。
中山間地域における新たな中心市街地像として、「河川に囲まれた田園型の中心市街地」を形成し、発信していく。
中心市街地の位置及び区域の見直し
位置・区域
中心市街地は、中国横断自動車道尾道松江線が中央部を通り三刀屋木次ICに直結していること、国道54号(4車線)が東西に貫き、国道314号、(主)出雲三刀屋線、(主)松江木次線、(主)安来木次線、(一)三刀屋木次インター線が国道54号で交差していることから、市内で最も利便性の高い交通結節点である。これらの道路を通る公共交通機関(市民バス)のバス停として雲南市庁舎、JR木次駅、下熊谷バス停があり、市民バスのネットワーク拠点となっている。
- 東の境界は、県道安来木次線、JR木次線、案内川、市道木次本通り線、市道浜村小路線
- 南の境界は、下熊谷橋、市道下熊谷堤防線、県道三刀屋木次インター線、市道南通り線、県道稗原木次線、三谷川及び用途地域境界
- 西の境界は、三刀屋川右岸堤防、新田川、森ノ本新田線、下熊谷19号線、国道54号、里熊大橋、県道木次直江停車場線
- 北の境界は、請川、市道里方中央線
- 区域の面積
- 雲南市の中心市街地は、三刀屋町三刀屋、下熊谷、木次町下熊谷、里方、木次で構成し、国道54号沿線の商業連担地から雲南市庁舎、JR木次駅を含む区域とする。
区域面積は、130haとなる。
中心市街地の活性化の目標の見直し
中心市街地の活性化の目標
中心市街地活性化の3つの基本方針に基づき、次の3つの目標を掲げ、中心市街地の活性化を目指す。
基本的な方針 | 中心市街地の 活性化の目標 |
目標指標 | 最新値 | 基準値 | 目標値 |
---|---|---|---|---|---|
魅力的な商業集積とイベントによる賑わいの創出 | 購買力流出の抑制 | 中心市街地の新規出店数(店舗) | 10 | 10 | 14 |
※計画期間内での増加店舗数 | (店舗) | (店舗) | (店舗) | ||
[H23~H27] | [H23~H27] | [H28~H33] | |||
暮らしたくなる地域づくりによるまちなか居住の推進 | 定住人口の増加 | 中心市街地の人口(人) | 2,051 | 2,051 | 2,094 |
(人) | (人) | (人) | |||
[H27年度] | [H27年度] | [H33年度] | |||
魅力的な交流拠点と環境整備による交流の促進 | 交流人口の増加 | 中心市街地で実施するまめなカー市の年間入込客数 | 5,800 | 5,800 | 10,000 |
(人/年) | (人/年) | (人/年) | (人/年) | ||
[H27年度] | [H27年度] | [H33年度] |
計画期間
平成28年12月から平成34年3月までを見込む。
想定する事業及び措置
市街地の整備改善
- 市道改良事業【市】
- 水辺の空間整備事業(三刀屋川)【県、市】
- 多目的イベント広場整備事業【市】
- 斐伊川河川公園整備事業【国、市】
- 元気パーク整備事業【市】
- JR木次駅前整備事業【市】
- 修景道路整備事業(遊歩道)【市】
- 修景道路整備事業(JR木次駅関連)【市】
- 多目的トイレ整備事業 【市】
- 防災関連事業【県、市】
都市福利施設の整備
- 育児支援サポート事業(ソフト)【民】
- 病後児保育事業【市】
- 高齢者サロン事業【民】
街なか居住の推進
- まちなか居住支援事業(基町団地)【市】
- 住宅ストック活用推進事業【市】
- 子育て世帯定住宅地購入補助金【市】
- 住宅リフォーム支援事業【市】
経済活力の向上
- SAKURAマルシェ整備事業(調査事業)【商】
- SAKURAマルシェ整備事業【ま】
- ビジネスホテル整備事業【民】
- 民間商業施設整備事業【民】
- 空き家・空き店舗再生事業【ま】
- 創業者育成セミナー事業【ま】
- タウンマネージャー設置事業【商】
- まめなカー市実施事業【商】
- ビジネスプランコンテスト事業【ま】
- 雲南食材ホンモノマルシェ事業【商】
- まちなか賑わい情報発信事業【ま】
- さくら祭り・御衣黄祭り実施事業【市】
- 土曜夜市実施事業【商】
公共交通機関の利便性の増進など
- 市民バス路線改善調査事業【市】
- 市民バス路線改善事業【市】
- 市民バス優待回数乗車券事業【市】
- デマンド型バス・乗合タクシー待合所整備事業【市】
- 高齢者等タクシー利用料金助成制度【市】
※ 【 】内は事業主体を示す。【市】:雲南市 【県】:島根県 【国】国土交通省 【ま】:まちづくり会社 【商】:雲南市商工会 【民】その他民間事業者等